エクステリア設計と工事の難しさ|住宅の設計と一緒のやりたい
要約
エクステリア設計と工事の難しさを説明しています。住宅の設計と一緒にエクステリアの設計をすることで、完成時の見た目や使いやすさが断然違います。
設計と工事の難しさ
実際の住宅工事において、建物と設備の配管工事などが終了してから、エクステリアの設計が始まることが多いです。そのため、エクステリアの門やアプローチの位置として最適な場所に汚水ますや水道のメーターボックスが位置していたり、余裕を持って駐車場の面積がとれないことが多くあります。
その場合、やむなく現状にあわせて最適なエクステリア設計を、変更しなければならないこともあります。
失敗談
あるお宅では、門から道路に出る正面に、U字溝の蓋がきてしまい、それがすごく気になるということで、蓋の位置をずらしたことがありました。道路を造る際は蓋の位置を気にして作りません。どうしても建物との配置を考えると、玄関から道路へのアプローチはその場所にしか作れなく、残念な結果になってしまいました。
また、排水ますなどは丸いため、その周りをレンガやインターロッキングで仕上げる場合、どうしてもきれいに切れなかったり、割れてしまったりと、仕上がりが汚くなってしまいます。施工する職人にとってもすごく手間がかかるので、できれば土の場所に配管の仕上げはして欲しいものです。
こうしてみると、建物の設計段階からエクステリアの設計もできれば、設計者、施工者、施主にとって、みんなが満足する結果になると思います。
エクステリアの設計は建物と一緒に!
住まいの顔である門まわりや生活の手段として必要な駐車場など、重要なエクステリアの構成要素を適切に配置•設計するためには、エクステリアの設計は建物の設計と同時にされることがベストです。ただ、どうしてもエクステリアは後回しになってしまったり、エクステリアまで設計できる建設会社は少ないので、難しいのが現状です。
【作成日:2012年6月6日】